(2009.12.21)

仕事をすることで自分が磨かれる
美容サロン 勤務    原ひとみさん    25歳

 ワンダフルワークス第7回目のゲストは、横浜本牧にあるトータルビューティーサロン「M.SLASH HONMOKU」に勤務している原ひとみさん。長野県出身の原さんは、高校卒業後に美容師を目指し上京。美容師の専門学校を卒業後、同店に入社しました。仕事に就いた後も1つの道にこだわらず柔軟に新しい道にチャレンジしたことが、自分の新しい可能性を引き出すことにつながっていました。

一度は辞めようかと悩みながらも、仕事をしながら資格を取って再スタート

質問
―「M.SLASH」はカットやエステなどが一カ所に集まったトータルビューティーサロンということですが、原さんの担当はどのようなことですか?
原さん
私は「ビューティシャン」と言って、顔のエステ、まつげのエクステンションやパーマ、シェービングなどを担当しています。
質問
―就職して5年目ということですが、初めからずっとこの仕事を担当されていたんですか?
原さん
いえ、入社した当初は美容師でした。高校卒業後に東京の専門学校に通って美容師免許を取ったので、お店に就職した時も最初は美容師アシスタントとして働いていたんです。子どもの頃に姉が美容師になりたがっていて、私の髪を結わえてくれたりして、そうするうちに姉の通っていた美容室にも通うようにもなり、美容師になりたいと思うようになったんです。
質問
―最初は美容師として入社して、今は担当が変わったのはどういう理由からだったんですか?
原さん
美容師の仕事をし始めて1年半くらいした頃、手が薬品のアレルギーで荒れてきて仕事をするのが難しくなってきて、仕事を辞めようと思っていたんです。そうしたら会社からアロマオイルセラピストとしてやってみないかと言ってもらって、仕事をしながらエステの資格を取らせてもらいました。
質問
―壁にぶつかった時に仕事を辞めるのでなく、美容に携わる中で新しいことにチャレンジしたんですね。
原さん
はい。週5日エステの学校に通って、残り2日は仕事という生活を半年続けて試験を受けました。資格を取るまでは休みもなく大変でしたが、会社の理解やバックアップもあってがんばることができました。

後輩ができて、怒る立場の気持ちがわかるようになった

質問
―実家を離れて専門学校に通って、いざ社会人として働き始めた時は不安でしたか?
原さん
社会人になると世の中の一員として社会に貢献していかなければいけないので、学生の時と違って自由が少なくなることが大変でした。朝早くに起きて、夜もお店で練習をしなければいけないし。でも、働き始めの頃は拘束されていた時間も長かったですが、そのぶん先輩たちからたくさんのことを教えてもらえたと思います。
質問
―当時は、自分よりも先に社会に出ている先輩たちを見てどう感じましたか?
原さん
面接を受けに来た時に、みんな大人だなと感じました。美容師にはカジュアルなイメージがあって、他の美容室の面接を受けた時は向こうの人もジーンズをはいていたりしたのが、このお店では面接の時に向こうもスーツを着ていて、すごくしっかりしてるなと感じて緊張しました。
質問
―緊張しながらの面接はうまくいきましたか?
原さん
それが、面接の時に遅刻しちゃったんです。しかも雨も降っていてびしょびしょになりながら遅刻して着いて、台無しでした‥‥‥。絶対落ちちゃったなってあきらめてはいたんですけど、採用してもらえて。
質問
―きっと、遅刻しながらも面接に一生懸命臨んだことが功を奏したんですね。働き始めた時は先輩にどのように指導されましたか?
原さん
相当怒ってもらいましたね(笑)。その時は怒る方の気持ちがわからなくて、最初は腹も立つしよく泣いていたんですけど、今は自分にも後輩がいるので、先輩たちの気持ちがよくわかるようになりました。
質問
―今は逆に怒る立場になったんですね。
原さん
でも怒ってばかりだと伝わらないし、そのバランスが難しいですね。先輩はフォローが上手で、怒った後にはご飯に連れて行ってくれたり、遊びに連れて行ってくれりしたのを覚えています。

社会に出ることで、自分1人では見出せなかった自分の特徴がわかる

質問
―この仕事のおもしろさはどのようなところにありますか?
原さん
仕事中は1対1で接客をするので、お客様とじっくりお話ができて、深く関わりを持てるところがおもしろいですね。お客様が何を求めているかに耳を傾けて、声に出されなくても肌から変化を感じて、ひとりひとりにより合うもの、ライフスタイルに合うものを見つけながら、何が合うかを提案していく。じっくりケアをしながら、じゃあ次はこうしましょうとか、いつもお客様から課題を頂いて教わりながら成長していけるところです。
質問
―美容の仕事はひとりひとりに対しての接客時間が長いと思いますが、仕事中は緊張しますか?
原さん
初めてのお客様につかせて頂く時は、いつも不安です。自分との相性もそうですし、商品とお客様との相性もわからなかったりするので、お客様が帰られてから、化粧品との相性は大丈夫だったかなと考えたりします。
質問
―仕事で失敗してしまった時はどうしますか?
原さん
仕事での失敗は仕事でしか取り戻せないと思います。お酒が好きなので、お酒を飲んだら何とかなるかなと思ったりもするんですけど、何にもならない(笑)。だから失敗したら何がよくなかったか分析して、次はそうならないように、お客様により良いサービスができるようにしていきます。
質問
―仕事に就く前と後でギャップはありましたか?
原さん
ギャップは多いですね。美容の仕事は華やかに見えますが、中に入ると意外と地味。練習の積み重ねが物を言うのでごまかせないですし、自分と向きあっていかなきゃいけないので、見たくない自分も見なきゃいけない。美容の技術は日々増えていっているので、お客様の1歩も2歩も先にいって技術を習得しないといけませんし。特に働き始め1、2年目の頃は、他の仕事はいいなーとか比べちゃうこともありました。
質問
―ギャップがありながらも続けていられる理由はどのようなところにあると思いますか?
原さん
好きなことが仕事になるのは、いい部分もあるけどすごく大変な部分もあると思います。それでも、仕事で得られるものとして、お客様から学ばせて頂けることがあるのが大きいと思います。
質問
―では最後に、同世代の若者に向けてメッセージをお願いします。
原さん
仕事って良い部分もあるし、辛い部分もたくさんある。でも社会に出るといろんな意味で自分が磨かれると思うんです。自分1人では見出せなかった自分の特徴なんかもわかったりして、自分が研磨されていく感じがする。自分1人ではこの感覚は得られないと思います。何でもそうですけど、何かを始める時は勇気が必要。いろんな人と接して、いろんな人と話をすることで影響を受けて、その人の趣味に興味をもてたりして世界が広がったりする。やっぱりいろんな人と接しないともったいないし、自分の知らない所に出てみないとわからない素晴らしさもたくさんあると思います。
質問
―ありがとうございました。

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