働くことや自立に悩む若者の居場所や家族のための総合相談窓口である「よこはま西部ユースプラザ」は、相鉄線「天王町」駅より徒歩7分、市営バス「宮田町」下車徒歩3分の場所にあります。西部ユースプラザでは、保土ヶ谷区・泉区・旭区・瀬谷区の横浜市西部エリアを中心に若者サポートに取り組み、地域と密着した活動を行っています。
施設内には、個別カウンセリングや家族の方の相談を行う「相談スペース」と、ゆったりとした空間でくつろげる「フリースペース」を備え、「ギター教室」や「パソコン教室」、「お茶会」や「親の会」など、施設を利用する若者やその家族に合わせたさまざまな活動をしています。
また、「よろづや」という社会参加活動も積極的に実施しており、「公園の清掃活動」や「園芸ボランティア」、「商店街での仕事体験活動」など、地域の中での活動を定期的に行っています。
今回は、よこはま西部ユースプラザが「よろづや」活動の1つとして開催している「地モノ野菜市」のボランティア活動を訪ねました。
地モノ野菜市が行われている場所は、よこはま西部ユースプラザの建物の1階にある地域活動拠点「ハッピースクエア(愛称:ハピスク)」。ハピスクは、横浜市が保土ヶ谷区の青少年の地域活動拠点として設置した場所。子どもから大人まで誰でも利用できるフリースペースで、地域の人たちの交流の場になっています。
「地モノ野菜市」は、県内の有志の生産者の協力のもと、毎月第2・第4土曜日にハピスクで開催されており、西部ユースプラザをふだん利用している若者たちがボランティアとして野菜市の販売を手伝っています。
当日、野菜市を訪れると、神奈川県内で採れたという野菜や果物、お米やジャムなどがたくさん並んでいて鮮やかさに目を引かれます。中に入ると、「野菜スープはいかがですか?」と勧められ、採れたて野菜で作られたスープをごちそうになりました。スープを勧めてくれたのは野菜市の手伝いをしていた若者でした。
西部ユースプラザが実施している野菜市ボランティアでは、販売活動だけでなく、その延長として野菜生産農家の手伝いにも伺うことがあるそうです。この日ボランティアをしていた若者は「これまでお客さんとのふれあいを経験したことがなかったのでいい経験になりますし、農家での農業体験をした時は、ふだん見ることのない生産者の方の顔が見れてよかったです」と話していました。
西部ユースプラザのスタッフ伊藤宏美さんは「社会参加活動に参加した若者がすごくいい笑顔をしてくれるのがうれしいですね。初めは緊張していても、だんだん大きな声が出てきてお客さんにも自分から勧められるようになりますし、フリースペースで見せる笑顔とはまた違った笑顔が見られると思います」と話します。
また、地域ユースプラザでの活動について「私たちもスタッフだけど同じ立場で、いっしょに歩みながらお互いに支え合って学んでいるんです。西部ユースプラザでは『共に考え、共に歩む』ということを掲げていますが、若者といっしょに活動することで、私たちが教えてもらうこともたくさんあります」とも話していました。
取材当日、若者たちが元気よく野菜を販売したり、野菜市を訪れた地域の方々と楽しく話している姿を見て、ここでは今の時代に失われがちな「地域で顔の見えるつきあい」があると感じました。若者が地域の方と接しながら野菜市が行われ、さらにその後ろでは子どもたちが元気よく遊んでいる。たとえ今働くことに困難を抱えていても、ここでの体験を通じて地域とふれあったことは、若者にとってきっとかけがえのないものになると思います。そして、その若者の姿をきっかけに地域の人たちがつながっていく様子が、この活動を通じて表れていました。
よこはま西部ユースプラザでは、社会的自立を目指す青少年が、気軽に来ることができて、安心して過ごせる居場所をみんなで作っています。自分の好きなことや、やりたいことを自分のペースで行えるフリースペースを運営しながら、さまざまな講座や社会参加活動、青少年に関する電話相談や面接相談も実施しています。
よこはま西部ユースプラザのフリースペース開所時間は、月〜金曜の12~18時、土曜の15〜18時(月2回)。電話相談実施時間は、月~土曜の11時~19時(TEL 045-334-3041)。面接相談の実施時間は、月~土曜の13時~19時(電話予約制)。対象者は、横浜市内在住の概ね15歳から35歳未満の社会的な自立を目指す若者とその家族。
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