Hamatorium Cafe通信

【若者の働くことの困難さを、ハマを元気にする力に変える】

よこはま型若者自立塾 JOB CAMP 〜働く喜びが自信につながる〜

 横浜市がスタートした「よこはまユースニューデール」の取り組みの1つである、「よこはま型若者自立塾」の拡充事業。

 「よこはま型若者自立塾」は、横浜市とNPO法人ヒューマンフェローシップとの恊働事業で、2008年より始まりました。山梨県の道志村での合宿や、寿町での炊き出しボランティア、開国博Y150イベントのボランティアなど、市内のさまざまな施設を拠点に共同生活・共同作業を行うことで、働くことを根本的に考えていきます。

 「よこはま型若者自立塾」の特徴には、合宿プログラム「JOB CAMP(ジョブキャンプ)」があります。では、ジョブキャンプとはどのようなものなのか、実際にその現場を訪ねて来ました。


働くことはスキルじゃない!働くことを楽しもう!

 横浜市青葉区にある「くろがね青少年野外活動センター」を拠点に、7月6日から10日まで5日間のジョブキャンプが行われました。

くろがね青少年野外活動センター


 今回のジョブキャンプでは、20代前半〜30代前半の若者20人が集まり、合宿生活を通じてさまざまな活動を体験。近隣の山道の草刈り整備や、畑を耕しての農業体験を実施し、環境整備を通じて地域へのボランティア活動を行いました。

 今回の活動の中心だったのは、人出が足りず荒れてしまった山道の整備。人の背丈ほど伸びてしまっていた草を、鍬やはさみを使って刈り取っていきます。刈り取った草の分量はとても多く、5日間の中で時間をかけて着実に草を除去。みんなで汗を流しながら協力して作業をした結果、山道は見事に整備されました。



 また、センター内の広場の横にある草むらを整備し、そこへ畑を制作。インゲンや二十日ダイコンなどの種をまきました。普段はなかなかやることのない畑作業に、みんな試行錯誤しながら取り組んでいましたが、お互いに協力し合って、広場の一角にきれいな畑が出来上がりました。野菜ができるのが楽しみですね。

 5日間のジョブキャンプの中では、草刈り作業などの他にも、料理作りや、テント張り、スポーツ、バーベキュー、花火など、合宿ならではのイベントもたくさん行われました。

 合宿を終えて参加者の感想を聞くと、

「集団生活を通じて、普段できないことの数々や人との交流を体験できて、中身の濃い充実した日々を過ごせた」

「5日間で、みんなと同じ感覚をもつという体験ができた。メンバーの見たことのない一面が見れたし、仲間とうまくやっていくということがわかったと思う」

「普段は話しにくい真剣な話もお互いにできて、それまで自分について積極的に話ができると思わなかったので、意外だったしいい機会だった。」

「周りのことを気にしなくなったし、良い意味でほかの人に関心をもつようになった」

 など、自然に囲まれた環境で同年代の仲間たちと一緒に暮らすことで、日常生活よりも濃密なコミュケーションがとれるんですね。共同生活を通じて自然とふれあうことで、みんな何か新しいきっかけを見つけられたのではないでしょうか。そして、何より若者たちひとりひとりが協力して地域活動を行っている様子は、とても生き生きとして、充実した姿に見えました。



ジョブキャンプから帰ってくると笑顔が3倍になっている人も
(よこはま型若者自立塾スタッフ 神垣匠吾さん)

 よこはま型若者自立塾を実施しているNPO法人ヒューマンフェローシップのスタッフ神垣匠吾さんに、ジョブキャンプについてお話を伺いました。

ージョブキャンプにスタッフとして参加してどうですか?

「毎日が奇跡の連続のようですね。それまで暗かった人が、ジョブキャンプを通じて明るく積極的になったり、笑顔が3倍大きくなったりする人もいます。それが日常生活に戻っても続いているので、効果は大きいと思います」


ー7月のジョブキャンプは5日間の短いものでしたが、日数によって何か違いはありますか?

「みんなで一体感を作るという点では、長い日数の方がいいとは思います。長く一緒に共同生活をすれば、それだけ自然と一体感が生まれますし、活動のペースもとりやすいです。ただ、まずは合宿ではなく通って参加したい、という場合でも大丈夫ですよ」

ージョブキャンプをする上で心がけていることは?

「何かをしてあげようというのではなく、あくまで自分たちも一緒に共同生活をする仲間として暮らします。でも大事な部分ではきちんとサポートをして、見守ってあげられるようにしています」

ージョブキャンプの良さはどういうとこにあると思いますか?

「みんなで協力して何かをやり遂げることで、地域や人のために活動できるところだと思います。人のためになることをするというのは、仕事をするということと同じで、ジョブキャンプでの経験が働くことにつながればうれしいです」


 1人ではなかなかできなかったこともチームで行うことで達成することができ、実際に体を動かし働くことの喜びを味わい、またそれを仲間と共有することがジョブキャンプの意義であるといいます。働くスキルを学ぶのではなく、働くことの喜びや楽しみを発見することで、周りとのコミュ二ケーションの場をつくり、若者たちが自発的に動き出すきっかけにつながるのですね。

ジョブキャンプ2009 夏!合宿プログラム-参加者募集中

 NPO法人ヒューマンフェローシップでは、8月に行うジョブキャンプ合宿プログラムの参加者募集をしています。

 対象者は、ニート・ひきこもりなどを含む、自立・就労に困難のある15〜35歳未満の方で、定員は20名(定員になり次第締め切り)。参加費は、宿泊日数分食費実費15,000円(1日1,000円)。

 8月3〜7日は、メンバー同士の仲間作りや目標設定、合宿プログラムに向けての準備を横浜で実施。17〜31日までは、神奈川県相模原での共同プログラムを通じて地域活動を行い、9月1〜4日に横浜で事後プログラムを行います。

 7月25日と8月1日には、根岸にある畜産センタービル(横浜市磯子区西町14−3)2階の第3スタジオで、ジョブキャンプ説明会を開催。両日とも開催は11時から。説明会参加には事前予約が必要、当日予約も可。

 各問い合わせは、TEL045-761-4323(よこはま南部ユースプラザ内)まで。


 NPO法人ヒューマンフェローシップでは、昨年度2回行ったジョブキャンプを計8回実施予定。昨年度は山梨県道志村を中心に展開してきたプログラムを今年度は市内・県内を中心とした地域に活動場所を広げ、プログラム内容の充実をさせていきます。

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取材・文/古屋涼

(2009.07.24)
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